TSCSDTMNのMacの実行プログラム

空間 次の質問ですが結晶構造の図を作るプログラムTSCSDTMNがディスクに入れてありますが,あの中のサブルーチンは何処で手に入るのかと聞かれているのですが。H先生は PIG とTPERSP を手に入れろとおっしゃいましたが,東北大学の計算センターにはまだソースが置いてあるのですか?
先生 さーどうかな,このごろすっかりご無沙汰でどうなっているか分からないね。この他にもTPERSPは東大の物性研と大阪府立大学の計算センターに提供したことは記憶しているがこれもどうなっているか分からない。
空間 プログラムの説明にはその箇所は手持ちのシステムに合わせて書き換えろと書いてありますが,パソコンやワークステーションの中には置き換えるようなものがなかなかありませんよ。
先生 このごろ3次元グラフィックスは一つの流行でいろいろなソフトが市販されているからなんとかなさるだろうと考えていたのだがね。
空間 たしかに球とか円柱を3次元データとして認識するソフトはありますが,そのデータ構造を解析しないとつなげませんからかなり難しいですね。
先生 このマックに入っている PIG とTPERSP を提供できるとよいのだが,どちらもかなり大きなプログラムで,しかも汎用機用のものを臨時に手直ししたものだからね。最近,パワーマックのユーザーの読者の方からその質問がきたので,このマックでコンパイル・リンクをしたものをEudoraで送ってみたのだが,うまく働いたようだ。
空間 もちろんそれ今いただけますね。私はよいとして読者の方はどうするのですか?
先生 この本の読者の方で利用者登録されている方には,ご依頼がありしだい同じ手で送ることにしている。
空間 じゃメールにつけて送ったらよいでしょう。
先生 実行ファイルが233Kと123Kの二つとアドビ・イラストレータの形式の出力例が224Kとそれを手直してイラストレータの操作性を良くしたものが256Kと,結構大きなサイズだからご依頼に応じる形がよいと思うよ。御使用になるのにはパワーマックとバージョンは古くてもよいがアドビ・イラストレータが必要になる。
空間 アドビ・イラストレータというのはマックの定番ソフトの一つで愛用者がたくさんいらっしゃいますよ。先生がアドビ・イラストレータのデータ構造を解析なさったのですか?
先生 少しはね。TPERSPは1970年代にバンド計算を始めたときにフェルミ面の透視図を論文に付けたくて作ったものだが,結構便利に皆さんに使っていただいた。その後の計算機環境の変化につれて,TPERSPがいろいろなシステムで使えるように多くの方の努力で現在にいたり,マックでも使えるようになったというわけだ。アドビ・イラストレータのデータ構造はポストスクリプトだからフォートランのプログラムで作成可能だし,テキストエディターでデーターの加工もできるしと便利な使い方ができる。
1996/05/03